フランス東部エビアンで15日開幕する先進7カ国首脳会議(G7サミット)では、世界経済の不均衡の是正や重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化などが中東関連以外の主要議題となる。いずれも中国の過剰生産能力の問題が背景にあり、先進国が対抗軸を一致して打ち出せるかが焦点だ。
経済不均衡を巡っては、是正しなければ地政学リスクの高まりや金融市場の混乱につながるとの認識をG7各国が共有。過剰生産・供給で貿易黒字を拡大する中国を念頭に、途上国も巻き込んで非市場的な政策や慣行に対処する方向性を示したい考えだ。
半導体のような先端製品に欠かせないレアアース(希土類)などの重要鉱物は、まさに中国が非市場的な政策や慣行によって世界的シェアを握る分野。輸出制限を他国への経済的威圧に利用しており、G7は最低価格制度の導入や共同調達などで「脱中国」の市場を形成する方策も話し合う。
人工知能(AI)についても議論する。米アンソロピックの「クロード・ミュトス」などの最先端AIモデルは、ソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性を見つける能力が飛躍的に高まっている。サイバー攻撃に悪用されて金融システムなどが標的になった場合に備え、具体策を練る。
【時事通信社】
2026年06月14日 08時02分
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