
DeNAの松尾汐恩捕手(22)は、重い責任を自覚しながら毎日を懸命に過ごしている。正捕手だった山本祐大(27)がシーズン途中の5月中旬、ソフトバンクへ異例のトレード。それからは先発出場の機会が増え、1カード全てでマスクをかぶることも多くなった。「試合は3戦ともつながりがあって、攻め方もいろいろ変わる。そういった面白さを感じている」と言う。
プロ4年目で突如巡ってきたチャンス。「自分で取った正捕手ではない。みんなに信頼されるようにやらないと」。身長178センチと決して大柄ではない背中が、開幕当初よりもたくましく見える。
大阪桐蔭高時代は甲子園に春夏計4度出場し、2022年選抜大会で優勝。ドラフト1位で23年に入団した逸材だ。特に強肩を生かした正確なスローイングは持ち味の一つ。遊撃手の経験がある松尾はフットワークが軽く、捕球してから送球までの動作が速い。加藤健バッテリー戦術・育成コーチは「肩も強いし、瞬時の状況判断もできる」と高く評価する。
春先に苦しんだ打撃の調子も上向いてきた。一時は打率が1割台に低迷し、「打たないといけないと、プレッシャーを勝手に抱えていた」。練習に早く出て連日バットを振り込むなどの鍛錬が実を結び、打率は2割台後半に上昇。7月に入ってから2本塁打を放つなど、チームに勢いをもたらしている。
目標は「勝てるキャッチャー」と明確。誰もが認める正捕手になるため、これからも努力を続けていく。(記録は13日現在)。
【時事通信社】
〔写真説明〕成長が期待されるDeNAの捕手・松尾=2日、横浜
2026年07月14日 07時06分