
館内に座布団が舞い飛ぶ中、大の里は土俵下で腰に手を当てて首をかしげた。新鋭の藤ノ川に敗れ、休場明けの場所で痛恨の2連敗スタート。「もう一回、しっかり集中してやるだけ」。支度部屋で自らを奮い立たせるように言った。
動きのいい藤ノ川に対し、もろ手で当たって押し込んだ。下から攻める相手に対して前に出ようとしたものの、回り込まれて土俵にばたり。「決め切れなかった。詰めの甘さもある」。3月の春場所は、3日目に藤ノ川に金星を与えた翌日から休場。因縁がある相手に再び屈する形となった。
左肩を痛めた影響で2場所続けて休場。不安がある中、場所前にあった二所ノ関一門の連合稽古では大関琴桜を圧倒し、「感触的にはいい」。手応えを得たはずだったが、やはり本場所の土俵は難しい。馬力あふれる本来の相撲ぶりは、ここまで影を潜めたままだ。
横綱が相撲を取っての6連敗という不名誉。「勝ちが大事。どんな状況でもそこが一番」と師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は言う。いきなり苦境に立たされた大の里にとって、白星が何よりの良薬となる。
【時事通信社】
〔写真説明〕藤ノ川(手前下)に突き落としで敗れ、厳しい表情の大の里(中央奥)=13日、愛知・IGアリーナ
2026年07月13日 20時51分