
しぶとい取り口は、厳しい土俵を重ねてきた証しだろう。高安が3連勝とし、1敗をがっちり守った。「前まわしを取るなど、下から攻めれば勝機があると思った」。記者に囲まれ、少し崩した表情からは充実感が漂う。
正代とは過去9勝19敗と合口が悪くとも関係ない。頭で当たって攻めてから、じっくり勝機を探った。「慌てず、厳しい相撲を取ろうと。そこだけ警戒した」。左喉輪で相手を起こし、こん身の力で押し出した。
幕内最年長の36歳。後輩たちの壁になろうという自覚がある一方で、「どんどん若手が上がってきて(いる)。いい刺激になるし、張り合いもある」と心は若々しい。自身の体調と暑い名古屋を照らし合わせ、「朝稽古は短くびしっと。疲れを残さず、痛いところもなくやれるのが一番」と意欲は尽きない。
過去に何度も優勝争いを経験しながら、賜杯を抱いたことはない。まだ7日目。「あすで折り返しなので、一からやれるようにしたい。残り8日間、しっかり整えていかないといけない」。目の前に集中した先に何が待つか、心を踊らせているようにも聞こえる。
【時事通信社】
〔写真説明〕高安(左)は押し出しで正代を破る=18日、愛知・IGアリーナ
2026年07月18日 20時16分