
米大リーグ、ジャイアンツでコーチを務める植松泰良さん(42)が29日、本拠地サンフランシスコでのブルワーズ戦で臨時の一塁ベースコーチを務めた。本来のコーチが家族の事情でチームを離れたため。日本人がメジャーでベースコーチを担当するのは異例で、「数年前から目標にしていた」と語った。
8月2日まで敵地で行われるパドレス4連戦でも担当する予定。「数日限定だが、(夢を)かなえることができた。素晴らしい機会を与えてくれたビテロ監督、ポージー編成本部長に感謝している」と喜んだ。
植松さんは選手としてプロ経験がなく、2008年から21年まではジャイアンツでブルペン捕手を務めた。その間にチームは3度ワールドシリーズを制しており、三つの優勝リングを持つ。裏方として努力を重ね、22年にアシスタントコーチに就任。現在はクオリティー・コントロール・コーチを担う。
あまり聞き慣れない現職では、盗塁を成功させるために相手投手を分析するなど、走塁での作戦を任されるほか、バントも担当する。また、守備面では味方投手の投球時の癖を見つけて修正させるなど、攻守で重要な役割を担っている。
「プロ選手の経験がない者でも、大リーグでベースコーチを務めることができるのだと、日本で頑張っている若者に少しでも知ってもらえたら光栄」と話す。植松さんは誰も通ってこなかった道を一歩ずつ、歩んでいる。
【時事通信社】
〔写真説明〕ジャイアンツの植松泰良コーチ=2025年6月、ロサンゼルス
2026年07月31日 13時40分