イチローの快挙、渡米し祝福=張本勲さん、記録更新に賛辞



不滅の数字と思われていた張本さんの通算安打最多記録を、2009年にイチローが日米合算で塗り替えた。張本さんはイチローがプレーしていた米大リーグ・マリナーズの本拠地シアトルを訪れ、記録更新の様子を見守った。

4月15日のエンゼルス戦。肩を並べる3085安打目は満塁アーチだった。「あっさりやってくれたね。ホームランとは思わなかった。『大あっぱれ』ですよ」と張本さん。「できればきれいなヒットで」との期待に応えるように、翌日にイチローは右前へ鮮やかに運び節目を飾った。試合の合間には、球場内で「伝説の日本の野球選手」として紹介を受けた張本さんが拍手に応える一幕もあった。

テレビなどでの辛口解説で知られる張本さんだが、自分の記録を上回る後輩の登場に率直に賛辞を贈っていたのが印象的だった。「川上(哲治)さんが一番だと思っていたが、ヒットに関する限り(イチローが)一番。ほとんどグリップが動かない。一番驚くのは、打ちにいきながらも球を見る時間が長い」と打撃技術を語る口ぶりには熱がこもった。

イチローはオリックスに在籍していた1990年代、張本さんから「俺の記録を超えるのはお前だけだ」と伝えられたという。新記録を樹立後、「おめでとうございます、とえらく控えめに言われた。何か、らしくないというか」とユーモアを交えた一方、「張本さんの前で(達成)というのが重要だった」と先人に敬意を示した。

大リーグ監督歴が長く、現役時代には東映(現日本ハム)で張本さんと同僚だったドン・ジマー氏は生前、「彼ならメジャーでも3割を打ったと思う。(張本さんとイチローの)両者のプレーを見られたのは幸運だった」と語った。日本球界が生んだ2人のヒットメーカーの姿は、米球界歴戦の人物の記憶にも刻まれていた。

【時事通信社】 〔写真説明〕打撃練習の合間、マリナーズのイチロー(右)と話す張本勲さん=2009年4月、米シアトル

2026年09月11日 07時10分


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