
日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部長で、愛知・名古屋アジア大会の日本選手団団長を務める井上康生氏(48)が、開幕を前に東京都内でインタビューに応じた。過去最多の選手約930人を率いる。2028年ロサンゼルス五輪の切符が懸かる競技もあり、「世界と直結する大会。アジアを制する者が世界を制すると言っても過言ではない情勢になってきている。結束して戦っていく」と決意を語った。
夏季では32年ぶりの日本開催。日本選手団としては、1966年バンコク大会の78個を上回る史上最多の金メダル獲得を目指すが、選手が過度なプレッシャーを受けないように気遣う。「選手によって目標設定は異なる。それぞれが目標を達成できるように、周到な準備で最大限のパフォーマンスを引き出したい」
一体感を醸成するため、選手が競技の垣根を越えて交流する機会を8月に設けた。日本選手団のSNSグループを作り、情報共有や結束力を高めるために活用。「大会期間中は競技結果を投稿する。選手同士がつながり、高め合う環境をつくりたい」と話す。
国内競技団体(NF)の強化担当と緊密に連携し、NFの横のつながりも強化。「大事にしているのは対話と共創。互いに情報を共有し、共にチームをつくることを心掛けている」。暑熱対策などの情報を載せた「コンディショニングガイド」も、アジア大会で初めて作成した。
自身は98年バンコク大会の柔道100キロ級で優勝。「大きな自信に変わり、成長させてもらった」。2000年シドニー五輪制覇につなげた。「アスリートが努力の末に示す可能性は、多くの方々に勇気や感動、希望を与えるものだと思う。共に一歩を踏み出すきっかけとなるように、最大限努力したい」と言葉に力を込めた。
【時事通信社】
〔写真説明〕インタビューに答える愛知・名古屋アジア大会日本選手団の井上康生団長
〔写真説明〕撮影に応じる愛知・名古屋アジア大会日本選手団の井上康生団長
2026年09月15日 21時00分