
ソフトバンクの城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)が時事通信のインタビューに応じ、厳格な規律が選手に浸透し、チームづくりの基礎となったことが、常勝球団に飛躍できた背景にあるとの考えを語った。
城島CBOは、「打撃や走塁に加え、服装のルールもある。若手が破ると怒られるがベテランは許される、ということはない」と話す。小久保監督が就任時から掲げるテーマ「勝利の神は細部に宿る」が徹底されている。
ルールは常に新たなものが追加されている。ある試合で投ゴロを打った周東が一塁を駆け抜けた後、一塁手が落球したのにアウトだと勘違いした場面があった。内野を突っ切って三塁側ベンチに戻ろうとした周東は、二塁進塁の意思があったとみなされタッチアウトに。翌日から「打者走者は必ずファウル地域からベンチに戻る」というルールが新しくできた。
9年連続日本一を達成した巨人の川上哲治元監督は、緻密な野球を説いた書籍「ドジャースの戦法」の内容を実践したと言われる。ソフトバンクも米大リーグ球団を参考に、独自理論を築こうとしている。現在の球団の礎を築いた王貞治元監督の考えを基に、「ホークスウェイ(指針)として、僕たちが色付けしていく」と展望を語る。
現場とフロントの分業も進む。昨年のドラフト会議でソフトバンクは唯一、監督が出席しなかった。「監督が代わったら野球も変わるのでは、組織には何も残らない」。監督は目の前の勝利を追い求める一方、CBOは長期的な目線でのチームづくりを重視している。
低迷したダイエー時代とは一変し、球場は毎試合のように強いホークス見たさのファンでいっぱいに。「20年、30年先にも、福岡に根付いた野球を残すのが僕の仕事」。次世代へつなぐ役割も心得ている。
【時事通信社】
〔写真説明〕インタビューに答えるソフトバンクの城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)=5日、みずほPayPayドーム福岡
2026年09月17日 22時21分