
3連覇を達成したソフトバンクは、選手獲得などのチーム編成以外でも積極的な投資を惜しまなかった。
2022年、スポーツ科学の視点から選手のパフォーマンス向上を導く部門、リサーチ&デベロップメント(=研究開発、R&D)グループを新設し、大学院などで学んだ専門家をチームに招き入れた。現役時代は首位打者のタイトルを獲得した長谷川勇也打撃コーチも、24年から2年間、これに所属して指導の幅を広げた。
生体力学が専門の城所収二R&Dグループチーフは、国立スポーツ科学センター(JISS)でスキーや卓球などの動作分析を担当したこともあるスペシャリスト。大学院修了後、JISSでの任期を終え、次の職場を探していた時にソフトバンクから声が掛かった。
城所チーフはR&Dグループの強みを「『選手をどうしたら良くできるか』を、とことん話し合える。現状に満足せず、常にレベルアップする集団」と誇る。
16年、福岡県筑後市に2軍施設を整備し、その後も最新技術への投資を続けた。投手の映像と球種を再現する打撃練習マシン「トラジェクトアーク」を、ファーム施設や本拠地みずほペイペイドーム福岡に設置。今季途中には5億円を投じ、本拠地で手軽に動作分析に取り組める「R&Dラボ」を設立した。
城島健司チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)は、「世界一の選手、コーチ、スタッフを採用し、世界一の球団を目指す。これは孫正義オーナーの号令でもある」。ソフトバンクの野望は、米大リーグのワールドシリーズの勝者に「世界一決定戦」を挑み、真の世界一となること。リーグ3連覇は、夢への通過点と捉えている。
【時事通信社】
〔写真説明〕パ・リーグ3連覇を果たし、胴上げされるソフトバンクの孫正義オーナー=17日、京セラドーム
〔写真説明〕パ・リーグ3連覇を果たし、孫正義オーナー(中央)と選手が集まるマウンドへ向かうソフトバンクの小久保監督(右)=17日、京セラドーム大阪
2026年09月20日 08時02分