「有効」出やすく、早い「指導」=ポイント決着へ傾向変化―世界柔道



【バクー時事】バクーで開催されている柔道の世界選手権。2年後のロサンゼルス五輪の予選期間内となる今大会は、「有効」や「指導」の判定傾向に明らかな変化が見られる。

国際柔道連盟(IJF)はポイントによる決着を増やすべく、2017年に廃止された「有効」のポイントを復活させるなど、ロス五輪に向けた新ルールを25年から採用。今年に入って規定が更新され、「有効」に関してはポイントとなる基準の範囲が実質的に緩和された。今回はその方針が強く示されており、微妙な判定も増えている。

緩和の内容は、技を受ける側がうつぶせで着地しても、腹部か骨盤の左右両側が畳に付いていなければポイントと見なされることなど。日本男子の鈴木桂治監督は「(海外勢同士の試合でも)これで決着がついちゃうの、というのが何個もあった」と印象を語る。各国の指導者から不満の声も聞かれるといい、「全体的に疑問を呈していかないと」と訴えた。

偽装攻撃や、場外による「指導」が入るのも早い。全日本柔道連盟の山田利彦強化委員長は「この大会になって、いきなり厳しくなった」と指摘し、「投げ技をしっかりと掛ける日本の選手には、追い風になった部分もある」とみる。

来年の世界選手権ではまた違った傾向が出てくる可能性もあり、日本としてはその都度、対応していくしかない。山田委員長は「ルールあっての勝負。細かい情報を共有して、しっかりと注視していく」と語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕男子100キロ級決勝でスラマニゼと対戦する新井道大(右)=9日、バクー(AFP時事)

2026年10月11日 07時18分


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