
24日に閉幕した愛知・名古屋アジアパラ大会で、ウズベキスタンが躍進を見せた。金45個を含むメダル145個を積み上げ、総数は中国、日本に次ぐ3位。アジアの舞台で急速に存在感を強めている。
これまでも陸上の投てき種目や柔道では強豪の一角だったウズベキスタン。今回の大会は幅広い競技で、白地に緑と青のユニホームを着た同国選手が活躍した。中央アジアの内陸部に位置し、人口は約3700万人。国の規模は日本や中国に及ばないが、パラスポーツの振興と強化に取り組む姿勢は際立っている。
同国パラリンピック委員会のミルジヨエワ第1副会長は、政府の社会保障政策にも関わる人物。近年はパラスポーツ振興と障害者支援の政策を一体的に進め、育成や競技環境の充実を図ってきた。同氏の父親であるミルジヨエフ大統領は昨年12月、パラ専用のトレーニングセンター設立などを盛り込んだ大統領令に署名。国際大会の招致にも積極的で、来年は中央アジアで初めて、パラ陸上の世界選手権が開催される。日本パラ陸上競技連盟の増田明美会長は「大会の開催決定以降、強化にさらに力を入れてきた印象がある」と語る。
ウズベキスタンの報道関係者によると、代表選手団はチャーター機で移動し、メダル獲得に対して報奨金も支給される。陸上男子砲丸投げ(脳性まひF37・立位)で優勝したマルフフジャエフは、「このメダルをウズベキスタンにささげる。大統領にも心から感謝したい」と話した。
【時事通信社】
〔写真説明〕競泳男子100メートル背泳ぎ(視覚障害S13)で金メダルを獲得したウズベキスタンのボロトフ(中央)=21日、愛知・クロコくんアリーナ
〔写真説明〕陸上男子走り幅跳び(視覚障害T12)で跳躍するウズベキスタン選手=22日、愛知・パロマ瑞穂スタジアム
2026年10月27日 07時01分