
肘や肩などのけがに苦しんできた阪神の高橋が先発投手最高の栄誉に輝いた。沢村賞は「雲の上にあるような賞」だと思っていた。伸びのある直球と抜群の制球力を存分に発揮し、フル稼働した9年目。堂々の初選出に、「本当に頑張ってきてよかった」と喜んだ。
16の勝利や1点台の防御率。立派な成績が並ぶ中、最も満足できる項目は、初めて規定に達した投球回数だという。これまで幾度も長期離脱を味わい、「もう駄目なのかなと思う時は何度もあった」と振り返る。「今まで投げられなかった自分が、ここまで投げられた。トレーナーや理学療法士の方が何年も支えてくれたおかげ」。感謝の思いが込み上げた。
投手の分業制が当たり前の時代にあって、5完投(うち4完封)も誇れるものだ。3試合連続完封を達成した春先の活躍は鮮烈。巨人を完封した3月28日の登板が一番印象に残っていると言い、「9回を自分がまた投げられたことが本当にうれしかった」。
シーズン佳境では中5日の起用にも応え、リーグ連覇に貢献した。「今年だけで終わりたくない。本当にチームに欠かせない人は何年も戦力になり続ける人」。飽くなき向上心を絶やさない。
【時事通信社】
〔写真説明〕沢村賞を受賞した阪神の高橋=15日、甲子園
2026年10月26日 17時42分