
25日まで長野・エムウェーブで行われたスピードスケートの全日本距離別選手権は全体的に低調な大会となった。女子500メートルで優勝した吉田雪乃(寿広)以外は物足りないタイム。日本連盟の三宮恵利子強化部長は「非常に厳しい」と危機感を口にした。
日本のエースとしてけん引し、五輪で通算10個のメダルを獲得した高木美帆が昨季限りで引退。得意とした1000メートル、1500メートルは後継者不在が浮き彫りとなった。三宮強化部長は「高木、(同様に引退した)佐藤綾乃と強い選手に頼っていて、強化がうまくいっていなかった。それがはっきり見えた」。
日本連盟はジュニア世代や小学生の育成をより重視する方針を打ち出し、実際に有望な選手も多数いるという。ただ、「(次回五輪が開催される)2030年には間に合わない」(三宮強化部長)のが現実だ。
日本連盟は金を含むメダル4個を30年五輪の目標に設定。個人では500メートルでワールドカップ(W杯)通算3勝の吉田や、同種目の男子で22年北京五輪銅メダルの森重航(東原ファーム)、国際大会で実績十分の新濱立也(高崎健康福祉大職)らに期待する。
大黒柱が抜けた影響が国内大会で明白となった。11月に開幕するW杯では、主力選手の奮起や新星の台頭が待たれる。
【時事通信社】
〔写真説明〕スピードスケート全日本距離別選手権の女子1000メートル、ゴールした吉田雪乃(左)。右は山田梨央=24日、長野・エムウェーブ
〔写真説明〕スピードスケート全日本距離別選手権の男子500メートルで滑走する森重航=23日、長野・エムウェーブ
2026年10月27日 14時33分