浦和の西川周、磨き上げたキック=「嫌な印象」から出発したGK―Jリーグ



浦和のGK西川周は、快挙を前に自身の競技人生を振り返っていた。身長183センチとGKとしては大柄ではないが、持ち味のキックを武器に第一線でプレーしてきた40歳。その原点は少年時代にある。

現在も現役の三浦知良(福島)に憧れ、小学生でサッカーを始めた。GKを任されるようになったのは、4年生の時に試合で代役を務めたのがきっかけ。ただ当時は、「痛いし怖いし、得点されたらGKの責任。嫌な印象から始まった」。

役割から目をそらさず、熱心に課題に取り組んだ。中学生時代は自主練習で暗くなるまで黙々とキックの練習。本来は右利きだが、左足のキック習得を目指して毎日蹴り込んだ結果、いつしか「左利きになった」という。

中学3年生の西川を大分の下部組織にスカウトした吉坂圭介さん(現大分GKコーチ)は、初めて見た時の印象を鮮明に覚えている。キックの飛距離に加え、空振りをしてピンチになってもうろたえず、堂々と振る舞う様子は、「大人が入っているかと思った」ほどだった。

性格もプロ向きだと感じた。笑顔で仲間と接して空気を和ませつつ、自主練習を欠かさない。「大人びたところがあり、習得スピードが早かった」と懐かしんだ。

J1最多に並ぶ通算672試合出場。GKのイメージは「ヒーローになれる、チームを勝たせられる素晴らしいポジション」へと変わった。これからも誇りを胸にピッチに立つ。

【時事通信社】 〔写真説明〕前半、プレーする浦和のGK・西川周(右)=31日、千葉・三協フロンテア柏スタジアム

2026年10月31日 19時03分


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