両チームの現状は対照的。J1で首位を走る横浜Mに対し、神戸は降格圏脱出を探る苦しい戦いが続く。神戸の吉田監督は「選手が前に行く姿勢を忘れずに戦ってくれた」。開始から激しいプレスで相手を襲い、前半は主導権を握った。
開始早々にカウンターから飯野が先制ゴール。直後に追い付かれたが、前半30分すぎにVARで得たPKを佐々木が冷静に蹴り込んで勝ち越し。後半は守勢に回ったものの、全員で体を張って耐える。終盤に高い位置で奪ってから、小田が効果的な3点目を奪った。
先発した大迫は得意のポストプレーなどで存在感を発揮。故障からの復調を印象づけ、チームをけん引した。展開が味方し、負傷の影響がある大黒柱イニエスタを最後までベンチに温存できた。指揮官は「ある程度プラン通りにいった」と満足そうな表情を浮かべた。
初めてアジアの舞台に立った2年前は4強入り。今季は唯一頂点を狙えるタイトルで「チーム一丸となり、攻守で90分ハードワークできたことがきょうの勝利につながった」と山口。ACLでは3年ぶり7度目となった日本勢対決で、神戸が下位チームとは思えない戦いを披露した。
【時事通信社】
〔写真説明〕前半、ゴールを決め喜ぶ神戸の飯野(中央)=18日、埼玉スタジアム
〔写真説明〕前半、PKを決め喜ぶ神戸の佐々木(中央)=18日、埼玉スタジアム
2022年08月18日 23時24分