【カイロ時事】イスラエル軍は24日、レバノンの首都ベイルート南郊にあるイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点12カ所に空爆を加えたと発表した。ヒズボラも反撃を続け、報道によると、24日だけでイスラエル北部や中部に向けてロケット弾約250発を発射。イスラエルのほか、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区で負傷者が出た。
米国などの仲介国が停戦に向けて調整を続ける中、双方は攻撃の手を緩めていない。
レバノン保健省によると、イスラエル軍の23日の攻撃で計84人が死亡。同日のベイルート中心部への空爆の死者は29人に増えた。南部では24日、イスラエル軍の攻撃でレバノン兵1人が死亡した。
一方、イスラエル首相府は24日、アラブ首長国連邦(UAE)でイスラエルとモルドバの二重国籍の男性の遺体が発見されたと発表した。被害者はUAE在住のユダヤ教のラビ(指導者)で、UAE当局は殺人の疑いで容疑者3人を逮捕した。
事件にイランが関わった疑いが報じられており、イスラエルのネタニヤフ首相は「殺人犯と彼らを送り込んだ者を処罰する」と表明。ただ、在UAEイラン大使館はロイター通信に関与を否定している。
【時事通信社】
〔写真説明〕24日、レバノンの首都ベイルート南郊で、イスラエル軍の空爆を受けて上がる炎と黒煙(AFP時事)
2024年11月25日 13時03分