トヨタ自動車が30日発表した2024年の世界販売台数は前年比1.4%減の1015万台だった。既に902万台で確定している独フォルクスワーゲンを上回り、5年連続で首位。一方、ホンダは380万台、日産自動車は334万台にとどまり、427万台を販売した中国の電気自動車(EV)大手・比亜迪(BYD)を初めて下回る結果となった。
トヨタは昨年6月に発覚した認証不正の影響で一部車種の生産を一時停止したことなどを受け、国内販売が13.8%減少。一方、北米や欧州でハイブリッド車(HV)が伸びたことなどから海外販売は1.0%増と堅調だった。
世界販売については、BYDが低価格を武器に4割以上伸ばした一方、ホンダは中国での競争激化などを背景に4.6%減、日産も0.8%減となり、明暗が分かれた。
国内大手8社が同日発表した24年の国内生産台数は、合計で8.7%減の783万台と2年ぶりに減少した。認証不正の影響で生産を一時全面停止したダイハツ工業が36.8%の大幅減となるなど、スズキを除く7社がマイナスとなった。
【時事通信社】
〔写真説明〕トヨタ自動車のロゴ(EPA時事)
2025年01月30日 19時03分