小山正明さん死去、90歳=通算320勝、「投げる精密機械」



プロ野球阪神などで歴代3位の通算320勝を挙げ、抜群の制球力で「投げる精密機械」と称された小山正明(こやま・まさあき)さんが18日午前11時20分、心不全のため死去した。90歳だった。阪神が24日、発表した。葬儀は家族葬で済ませた。

兵庫県明石市出身。高砂高から大阪(現阪神)にテスト生として入団。打撃投手を務めて制球力に磨きがかかり、1年目の1953年に5勝、54年には11勝して頭角を現した。

58年から3年連続20勝以上。62年には27勝を挙げて村山実とともに投手陣の柱として活躍し、阪神の戦後初の優勝に貢献。ともにセ・リーグ記録として残る5試合連続完封とシーズン13完封に加え、47イニング連続無失点をマークし、沢村賞を受けた。

63年オフ、山内一弘との交換で大毎(のち東京、現ロッテ)へ移籍。エースと4番打者の交換は「世紀のトレード」と呼ばれた。64年に30勝して最多勝。

73年、大洋(現DeNA)で現役引退。通算320勝232敗、防御率2.45の成績を残した。セで180勝、パで140勝。両リーグで100勝以上した投手は他にいない。引退後は阪神、西武などでコーチを務めた。2001年野球殿堂入り。

【時事通信社】 〔写真説明〕小山正明さん 〔写真説明〕始球式に臨んだ元阪神の小山正明氏(右)と元東映フライヤーズの張本勲氏=2017年7月、東京ドーム

2025年04月24日 20時20分


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