対外純資産、34年ぶり首位陥落=独に抜かれ2位―24年末



財務省は27日、2024年末の日本の対外資産・負債残高を公表した。政府や企業、個人が海外で保有する資産から、海外投資家らの対日投資を示す負債を差し引いた対外純資産の残高は前年末比12.9%増の533兆500億円となり、6年連続で過去最高を更新した。ただ、ドイツに抜かれ、34年ぶりに「世界最大の純資産国」から2位に後退した。

国際通貨基金(IMF)公表の為替レートで換算すると、ドイツの24年末の対外純資産は569兆6512億円。貿易赤字が定着している日本と比べ、貿易黒字国であるドイツの対外純資産の増加ペースが上回ったものとみられる。3位は中国で516兆2809億円だった。

24年末の対ドルの為替レートは1ドル=157円89銭で、23年末に比べ約16円円安が進んだ。円安要因で負債が約28兆円増える一方、資産は約110兆円増加した。

【時事通信社】 〔写真説明〕財務省=東京都千代田区

2025年05月27日 16時29分


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