政府は4日、コメの安定供給に関する閣僚会議の初会合を5日午後に開くと発表した。小泉進次郎農林水産相は4日、首相官邸で石破茂首相と面会後、「なぜ今回のような米価の高騰が起きてしまったのかを検証する」と記者団に述べた。その上で、事実上の「減反政策」とされる生産調整の在り方など、コメ政策の中長期的な課題についても議論する見通しを示した。
議長には石破氏が就き、初会合ではコメの需給と価格を巡る状況を議題とする。小泉氏は「総理が長年思いを持たれているコメ政策のあるべき姿について、閣僚会合を通じても、メッセージを発信いただく」と述べた。
石破氏は2日の参院予算委員会で、「生産調整というものをどう考えるか。今までの農政を検証しながら、生産者、消費者に安心してもらえるよう、より良い結論を早急に出していく必要がある」と強調。農家の経営安定に向け、農地価格や食料安全保障についての議論の必要性も訴えた。
【時事通信社】
2025年06月04日 21時27分
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