米大統領、関税最大70%も=4日から各国通知、8月徴収開始―日本、参院選制約で合意厳しく



【ワシントン時事】トランプ米大統領は4日、各国に書簡で通知する関税率が10~70%になると表明した。8月1日に徴収を始める意向を示した。4日から1日当たり10~12カ国に書簡を送るとしている。記者団に語った。

トランプ氏は4日、各国に対する貿易赤字を長期化させない考えを強調。相互関税の上乗せ分適用の停止期限である9日までに書簡を送るとした。

ベセント財務長官は3日、米メディアへの出演で、対日交渉に関し、今月の参院選が合意の大きな制約になっていると指摘。停止期限を前に、日本に高関税が突き付けられる恐れが強まっている。

トランプ氏はこれまで、日本からの輸入品に対する関税について「30%か35%、あるいはわれわれが決める数字を払ってもらう」と語り、原油をはじめ米国製品の購入拡大を迫ってきた。ベセント氏は3日、参院選に突入した日本が「今、厳しい状況にある」と述べ、期限までに交渉がまとまらない可能性をにじませた。

【時事通信社】 〔写真説明〕4日、米メリーランド州のアンドルーズ空軍基地で、記者団の取材に応じるトランプ大統領(AFP時事)

2025年07月04日 15時49分


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