「サハリン2」撤退せず=高市首相、トランプ氏に伝達―首脳会談



高市早苗首相が28日の日米首脳会談で、トランプ大統領に対し、ロシア極東サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」からの撤退は困難だとの立場を伝えたことが分かった。米側は液化天然ガス(LNG)を含むロシア産エネルギーの輸入停止を要求しているが、首相は「日本が手を引けば(代わりに権益取得に動く)中国やロシアが喜ぶだけだ」などと説得したという。

政府関係者が29日、明らかにした。サハリン2には日本企業が参画し、日本のLNG輸入の約9%を占める。エネルギー安定供給の観点から、日本政府はかねて撤退に慎重な姿勢を取ってきた。

【時事通信社】 〔写真説明〕署名した文書を交換するトランプ米大統領(左)と高市早苗首相=28日、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)

2025年10月29日 19時02分


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