日韓関係、未来志向の発展確認=高市首相、李大統領と初会談



【慶州(韓国)時事】高市早苗首相は30日夕、韓国の李在明大統領と同国南東部・慶州で初の首脳会談を行い、両国関係を未来志向で安定的に発展させていくことで一致した。ロシアと軍事協力を強める北朝鮮などへの対応を念頭に、米国を含めた日米韓3カ国が連携していく重要性を確認。首脳が相互に訪問する「シャトル外交」を引き続き推進していくことも申し合わせた。

会談は予定の20分を超え、約40分間行われた。高市氏は「築き上げてきた基盤に基づき、日韓関係を未来志向で安定的に発展させていくことが両国にとって有益だ」と指摘。李氏は「経験を共有して協力できれば、国内問題だけではなく国際的な問題もうまく解決していける」と強調した。

高市氏は「シャトル外交を活用し、しっかり意思疎通したい」と伝達。李氏は石破茂前首相による9月末の韓国・釜山訪問を踏まえて「次は東京ではなく日本の地方都市で会いたい」と希望し、高市氏は前向きに検討する考えを示した。

高市氏は北朝鮮の完全な非核化に向けた日米韓の連携、拉致問題解決の重要性を指摘した。韓国大統領府によると、歴史認識に関するやりとりはなかったという。

会談後、高市氏は「隣国ゆえに立場の異なる諸懸案はあるが、リーダーシップで管理していく」と記者団に語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕会談前に韓国の李在明大統領(右)と握手する高市早苗首相=30日、韓国・慶州(代表撮影・時事) 〔写真説明〕韓国の李在明大統領との会談で発言する高市早苗首相=30日、韓国・慶州(代表撮影・時事) 〔写真説明〕高市早苗首相との会談で発言する韓国の李在明大統領=30日、韓国・慶州(代表撮影・時事) 〔写真説明〕日韓首脳会談後、取材に応じる高市早苗首相(右)=30日、韓国・慶州

2025年10月30日 22時45分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース