
機械や金属関連の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」は4日、2026年春闘の要求方針案を正式発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求水準は過去最高の「月額1万7000円以上」に設定し、中小と大手の賃金格差是正につなげたい考えだ。
安河内賢弘会長は東京都内で行われた説明会で、企業規模間の賃金格差は拡大していると指摘。「全ての組合員の実質賃金を上げるべく粘り強く取り組む」と述べ、前年を上回る賃上げ実現に意欲を示した。
来年1月の中央委員会で要求方針を正式決定する。25年春闘の「1万5000円以上」から2000円引き上げ、定期昇給分を含めて2万1500円以上の賃上げを求める。
【時事通信社】
〔写真説明〕春闘要求方針案を説明するJAM(ものづくり産業労働組合)の安河内賢弘会長=4日、東京都港区
2025年12月04日 12時58分