
【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は9日、対イラン軍事作戦は「ほぼ終わった」との認識を示した。米CBSテレビのインタビューで語った。10日目に入った米イスラエル両軍の作戦長期化への懸念が広がり、原油価格が急騰する中、早期終結の可能性を示唆した格好だ。
トランプ氏は「戦争はほぼ終わったと思う。予定よりもかなり早い」と強調。さらに「彼らには海軍も通信網も空軍もない。ミサイルは散り散りで、無人機も至る所で撃墜されている。製造施設も同様だ」と指摘し、「彼らには何も残っていない」との見方を示した。
イランは殺害されたハメネイ師の後継の最高指導者にモジタバ師を選出。反米強硬路線を踏襲し、湾岸諸国に対する攻撃も継続している。エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡は封鎖状態が続き、原油相場は急騰している。
トランプ氏は当初、作戦期間を「4~5週間」と見込み、さらなる長期化もいとわない姿勢だった。しかし、イランの報復攻撃で戦火が中東各地に広がり、世界経済の混乱が拡大。トランプ氏には、原油価格が高止まりすればインフレが再燃し、11月の米中間選挙で不利に働くとの思惑もあるとみられる。
一方、イランのメディアによると、同国の精鋭軍事組織「革命防衛隊」は9日、ミサイル攻撃の頻度を増やし、射程距離も拡大する考えを表明した。
【時事通信社】
〔写真説明〕専用機内で記者団と話すトランプ米大統領=7日
2026年03月10日 07時15分