高市首相、原油高騰対策急ぐ=事態認定は「総合判断」―イラン攻撃の評価避ける・衆院予算委



衆院予算委員会は9日、高市早苗首相と関係閣僚が出席し、今国会初の集中審議を行った。首相は中東情勢の緊迫化を巡り、原油価格の高騰対策を急ぐ意向を表明。集団的自衛権行使が可能になる存立危機事態に当たるかどうかは諸情勢の総合的な判断になるとの立場を示した。

原油高騰に関し、首相は「まずガソリン・軽油、そして電気・ガス料金も含めて即座に打つべき対策について先週前半から検討に入っている」と説明。「遅過ぎることなく対策を打つ」と述べた。詳細には触れなかったが、2026年度予算案の範囲で対応可能との認識を示した。

中道改革連合の赤羽一嘉副代表が1~3月使用分を対象とする電気・ガス代補助の延長を主張したのに対して答えた。同党の小川淳也代表は「週内にエネルギー価格高騰対策、防衛増税見送りを予算組み替えとして提起する」と述べ、26年度予算案の組み替え動議を出す意向を示した。

事態認定については、首相は「個別具体的な状況に即して政府が全ての情報を統合し、総合して判断する」とするにとどめた。「政府として重要影響事態に該当するとの判断は行っていない」とも語った。

小川氏は、首相が米国の対イラン攻撃の法的評価を避けている理由をただした。首相は「詳細な事実関係を把握する立場にない」と強調。茂木敏充外相はホルムズ海峡封鎖に関連して「現時点までに米側から日本政府に、海峡での船舶防護に関する要請は寄せられていない」と明らかにした。

ホルムズ海峡の航行の自由について、首相は「エネルギー安全保障の観点からも極めて重要だ」と指摘。「イランと協議し(安全確保を)要請している」と説明した。

【時事通信社】 〔写真説明〕衆院予算委員会で答弁する高市早苗首相=9日午後、国会内 〔写真説明〕衆院予算委員会で質問する中道改革連合の赤羽一嘉副代表=9日午後、国会内 〔写真説明〕衆院予算委員会で質問する中道改革連合の小川淳也代表=9日午後、国会内 〔写真説明〕衆院予算委員会で質問するチームみらいの高山聡史幹事長=9日午後、国会内 〔写真説明〕衆院予算委員会で質問する国民民主党の田中健氏=9日午後、国会内

2026年03月09日 18時48分


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