
「政治とカネ」の問題で解散した自民党の「派閥」が復活の兆しを見せている。旧二階派の武田良太元総務相は2日、自らをトップとする「総合安全保障研究会」の初会合を国会内で開いた。参院側でも新グループ発足の動きが表面化。より多くの議員を囲い込み、党内での影響力を拡大する思惑が透ける。
初会合には、旧二階派の平沢勝栄元復興相ら約20人が出席。武田氏はあいさつで「派閥の形態とは全く違う、新たな政治のロールモデルを作り上げていく」と強調した。派閥と一線を画すため、政治団体としての届け出は行わないという。
今後は週1回、昼に定例会合を開催。安保に加え、食料やエネルギーの問題なども議論する。研究会内に「選挙対策委員会」を設け、従来の派閥と同じく選挙応援にも力を入れる。
ただ、昨年の党総裁選に出馬した旧二階派の小林鷹之政調会長は研究会に参加しなかった。自身を支持する議員との会合を重ねるなど独自の動きを強めている。
旧二階派ではまた、尾崎正直官房副長官ら若手約10人も1日夜、東京都内で懇談会を開催。勢力の再結集を図る武田氏が、どこまで求心力を発揮できるかは不透明だ。
一方、石井準一参院幹事長は近く参院自民内で新グループを立ち上げる予定だ。所属していた旧茂木派以外にも幅広く声を掛けている。このうち、旧安倍派の参院議員約10人は2日、国会内で集まった。石井氏の新グループなどについて意見交換したとみられる。
その旧安倍派では、萩生田光一幹事長代行らがかつての所属メンバーと懇親会を開き、結束を確認している。旧茂木派の茂木敏充外相、旧岸田派の岸田文雄元首相も若手議員との会合を重ね、存在感を示そうと躍起だ。
旧派閥単位の動きが活発化することに、党重鎮は「自分が目立ちたいだけで、下心が見え見えだ」と不快感を示した。
【時事通信社】
〔写真説明〕自身がトップの「総合安全保障研究会」の会合であいさつする自民党の武田良太元総務相(右から2人目)=2日午後、国会内
〔写真説明〕自身がトップの「総合安全保障研究会」の会合であいさつする自民党の武田良太元総務相=2日午後、国会内
2026年04月03日 07時05分