
新年度入りした1日、全国各地で入社式が開催された。中東情勢の緊迫化などで世界が混迷し、国内経済の先行きが不透明な中でも、将来を嘱望されて集った新社会人の表情は晴れやか。あふれる意欲と少しの緊張を抱え、社長や先輩社員の話に耳を傾けた。
住友商事が東京都内の本社で開いた入社式には約110人の新入社員が出席。上野真吾社長が「前例に頼らず自らを変え続けてほしい」とあいさつし、配属先の上司が一人ひとりにメッセージ入りの社員証を手渡した。
式には、スピードスケート日本女子のエースで3月に現役最後の大会を終えた高木美帆さんがサプライズ登場。「つらい時をどう過ごすかで数年後大きく変わる」と助言し、会場を沸かせた。
川崎市で行われたNECの入社式では、自社の顔認証技術を活用。大型パネルの前を通るだけで新入社員約800人の受け付けが完了した。システムエンジニアとして入社した木村晴大さん(22)は「自分も身近な体験を技術で感動的にすることに貢献したい」と目を輝かせた。
深刻な人手不足を背景に、大胆な賃上げで人材を確保しようという企業は多い。初任給を最高40万円に引き上げたノジマは、前年の3倍となる約1100人が横浜市の2カ所の会場に集合。田中翔馬さん(24)は「(高給は)うれしいがその分プレッシャーもあり、気を引き締めていきたい」と話した。
式典中、茨城県南部を震源とする地震が発生。一部の社で進行が止まったが、大きな混乱はなく間もなく再開した。
【時事通信社】
〔写真説明〕住友商事の入社式で新入社員と記念撮影するスピードスケート元日本代表の高木美帆さん(中央右)。中央左は上野真吾社長=1日午前、東京都千代田区
〔写真説明〕NECの入社式に出席した新入社員=1日午前、川崎市
〔写真説明〕自社の顔認証技術を活用した受付で入社式会場に入るNECの新入社員=1日午前、川崎市
〔写真説明〕NECの入社式であいさつする森田隆之社長=1日午前、川崎市
2026年04月01日 12時37分