銀行の自己資本規制緩和へ=出資促し産業育成―金融庁



金融庁は3日、銀行による企業への出資を促進するため、銀行の自己資本規制を条件付きで緩和する方向で調整に入った。健全性に配慮しつつ、損失リスクに備えて積んでおく自己資本を軽減し、出資しやすい環境を整える。

資金供給を活性化させることで、産業再編とともに、地方の中堅企業やスタートアップ(新興企業)の育成を促す。政府は今夏までに金融分野の新たな戦略を策定する方針で、銀行の投融資規制緩和が柱の一つとなりそうだ。

現行の自己資本規制は、リーマン・ショック後に導入された国際的な金融規制「バーゼル3」に準拠し、国際的に活動する銀行には8%以上、国内行には4%以上の自己資本比率を求めている。債権や株式など保有資産の種類に応じ、積んでおくべき資本額が定められ、株式は相対的に損失リスクが高いとみなされている。

金融庁は、銀行が政府系金融機関や政府系ファンドと共同出資する場合、通常の出資に比べてリスクが低いとして、例外的に資本規制を緩和する案などを検討。年内にも関連制度の改正に踏み切る方針だ。

また、議決権ベースで原則5%以上の出資が禁じられている銀行の出資比率制限の緩和も検討。銀行の投資子会社が、経営陣による買収(MBO)を行う企業や、非中核事業として切り離される企業に出資する場合、例外的に5%超の出資も可能にする。企業への融資額などを自己資本の一定割合に抑える「大口信用供与規制」も緩和する。

【時事通信社】

2026年04月04日 07時02分

economy


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース