話題呼ぶ「裁判官マップ」=口コミ付き5段階評価―弁護士が生成AIで作成



全国各地の裁判官を評価するサイト「裁判官マップ」が話題を呼んでいる。口コミ付きの5段階評価や担当した判決の解説などが一目で確認できる仕組み。作成者の弁護士は「裁判官がどういう人なのかイメージしやすくなってほしい」と話す。

インターネット関連の訴訟を専門とする田中一哉弁護士(東京弁護士会)が、生成AI(人工知能)を利用して作成した。ニュースで取り上げられるような注目裁判を担当した裁判官の名前や担当した判決の解説、論文などを掲載。5段階の評価を付けたり、口コミを投稿できたりする。

田中弁護士によると、3月中旬時点で1日当たり2万~3万人がサイトを訪れているという。

作成のきっかけは、自身が原告側代理人を務めた訴訟の判決に納得できなかったこと。茨城県の不動産会社が、「グーグルマップ」に投稿された口コミの削除を米グーグルに求めた訴訟で、一、二審ともに原告が敗訴した。二審判決は口コミについて「個人の主観的事実の認識や評価を示すもので、閲覧者が直ちに信用するものではない」と指摘した。

田中弁護士は「自営業者は口コミで経営が左右される。判決は実態に則していない」と感じた。「もし裁判官が同じ立場になったら同様の判断をするだろうか」と考え、サイトの構想を思い付いた。

サイトは裁判官の間でも話題を呼んでいる。あるベテラン裁判官は「負けた人があれこれ書くのはしょうがない」とした上で、「(口コミで)具体的にどこが悪かったかが分かるのはありがたい」と評価した。

口コミは、個人の誹謗(ひぼう)中傷につながる危険性もある。田中弁護士は権利侵害があればコメントを削除する方針を示した上で、「口コミだけに注目が集まるのは本意ではない。判例解説や論文などさまざまな面を見てほしい」と呼び掛けている。

【時事通信社】 〔写真説明〕5段階評価とともに口コミを投稿できるサイト「裁判官マップ」のスクリーンショット

2026年04月11日 14時30分


関連記事

政治・行政ニュース

社会・経済ニュース

スポーツニュース