
衆参両院は15日、皇族数確保に関する与野党協議を約1年ぶりに衆院議長公邸で開いた。森英介衆院議長は各党の意見を速やかに集約し、「今国会中に皇室典範改正案の成立にまでこぎ着けたい」と表明。1月に結党した中道改革連合に対し、1カ月をめどに党の見解をまとめるよう求めた。
与野党協議ではこれまで、政府の有識者会議が示した(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰―の2案を検討してきた。(1)案には各党がおおむね賛同する一方、女性皇族の夫と子に皇族の身分を与えるかで意見が割れ、(2)案には賛否両論があった。
15日の会合では初参加の中道とチームみらいを含め、衆参の13党・会派が意見を表明。自民党の小林鷹之政調会長は両案賛成の立場を説明し、「今国会で必ず典範改正を実現する必要がある」と訴えた。日本維新の会の藤田文武共同代表は(2)案を「第1優先で進めるべきだ」と述べた。
中道の笠浩史・前共同国対委員長は(1)案賛成を表明する一方、夫・子の扱いと(2)案を巡って党内の意見が分かれていると報告した。中道内では時間をかけて議論すべきだとの声が強いが、協議後、笠氏は森議長の求めを踏まえ「1カ月後の会議に考え方をまとめて臨みたい」と記者団に語った。
チームみらいの安野貴博党首らは(1)案に賛成し、夫と子は一般国民とすべきだとの立場を説明。(2)案には「有力な方策だ」と理解を示した。
立憲民主党の長浜博行前参院副議長は、高市早苗首相が(2)案を「第1優先」と言明したことを念頭に「静謐(せいひつ)な環境とは言えない」と批判し、衆参議長の下に新たな有識者会議を立ち上げることも選択肢だと指摘した。
【時事通信社】
〔写真説明〕皇族数の確保に関する与野党協議を終え、記者会見する衆院の森英介議長(右)と参院の関口昌一議長=15日午後、東京・永田町の衆院議長公邸
〔写真説明〕皇族数確保に関する与野党協議に臨む各党・各会派の代表者ら=15日午後、東京・永田町の衆院議長公邸
2026年04月15日 20時37分