医療サービスの公定価格である診療報酬が6月から変わる。公的保険の適用で窓口負担3割の患者の場合、初診時にかかる料金は57円増の948円、再診時も21円増の252円となる。入院基本料も上がる。長引く物価高に苦しむ医療機関の経営改善や、医療従事者の賃上げに充てる分を上乗せしたためだ。
診療報酬は原則2年に1度見直しており、2026年度改定は6月に施行される。医療に関わる物品購入や施設改修などの費用が高騰しているため、報酬引き上げで対応する。また、前回の24年度改定に引き続き看護師ら医療従事者の処遇も改善し、人手不足の解消につなげる。賃上げの対象職種を40歳未満の勤務医や事務職員らに広げる。
入院基本料は病棟の種類に応じて上がる。発症直後の「急性期」の患者が一般病棟に入院した場合、自己負担額は1日当たり558円増の5622円となる。入院時の食事代は1食当たり40円増の550円、光熱水費は1日当たり60円増の430円。
複数のクリニックが同じ建物に入る「医療モール」内の薬局に関するルールも変更。処方箋を受け付けるたびに発生する調剤基本料は、特定の医療機関からの処方箋集中率が高い薬局ほど低くなる仕組みとなっている。6月からは医療モールを一つの医療機関として見なすようになり、集中率が一気に上がることから同基本料が下がり、患者の薬代も数十円程度安くなる見通しだ。
【時事通信社】
2026年05月07日 07時05分
administration