栃木県上三川町の民家で女性が殺害された事件で、主導したとして強盗殺人容疑で公開手配された益田和彦容疑者(48)が、現場指示役とされ知り合いだった竹前海斗容疑者(28)に被害者方の資産情報を伝え、「ルパンやる?」などと実行を持ち掛けていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。
周辺では下見とみられる不審車両が相次ぎ目撃され、事件前に男1人が逮捕された。この男は益田容疑者とは別の指示系統とみられ、栃木県警は複数の匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)に資産情報などが出回っていたとみて調べている。
県警によると、益田容疑者は14日、竹前容疑者と妻美結容疑者(25)、16歳の少年4人と共謀し、強盗目的で押し入った民家で富山英子さん(69)を殺害したとして、逮捕状が出ている。
捜査関係者によると、益田容疑者は事件前、秘匿性の高いアプリで「カズ」と名乗り、竹前容疑者に富山さん宅の資産情報や住所などを送信。「ルパンやる?」などとメッセージを送り実行するよう指示していた。
竹前容疑者は17日、羽田空港から韓国・ソウル経由でフィリピン・マニラに渡航する直前に逮捕された。益田容疑者も同日、成田空港から中国に向けて出国し、現在は東南アジアに潜伏しているとみられている。
富山さん宅近くで事件8日前、盗品ナンバーの車内に侵入用工具のドライバーを隠し持っていたとして、乗っていた渡辺昌英容疑者(41)がピッキング防止法違反容疑で再逮捕された。渡辺容疑者は「闇バイトに応募した」と供述し、同乗の2人が逃走中。県警の調べで、益田、竹前両容疑者との直接の関係はなく、別グループに勧誘され富山さん宅を狙っていた可能性があるという。
【時事通信社】
2026年05月30日 14時31分
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