特別国会で首相の集中審議出席、大幅減=「国会嫌い」指摘、与野党で相次ぐ



25日閉幕の特別国会で、高市早苗首相が衆参両院予算委員会の集中審議に出席した時間は、近年の歴代首相と比べて大幅に減少した。野党だけでなく、与党からも「国会嫌い」との指摘が出ている。

24日に予定されていた衆院予算委の集中審議は、27日に閉会中審査として行われる。これまでの国会答弁などで、首相は「求めがあれば(国会に)出席して答弁する」と繰り返し強調。しかし、自民党内からは「誰も額面通りに受け取らない」(幹部)との声が漏れる。

近年の通常国会で、歴代首相が衆参予算委の集中審議に出席した時間と比較した場合、その傾向は明らかだ。2021年の菅義偉氏は50時間台、22~24年の岸田文雄氏は50~70時間台。衆院で少数与党だった25年の石破茂氏は90時間台に上った。

これに対し、高市首相は27日の閉会中審査を含めても30時間台にとどまる。野党の出席要求に対し、しばしば難色を示していたという。自民の閣僚経験者は「首相は本当に予算委が嫌いだ」と語った。

その影響は、少数与党の参院が主戦場となる終盤国会で顕著になった。野党は首相出席を求めて審議を拒否。「副首都」創設法などの成立を期すため、与党は8日間の会期延長を強いられた。

当初の会期末だった17日の参院予算委の集中審議で、首相は「(国会出席は)嫌ではない。呼ばれたら来て、誠実に答弁をする」と強調。しかし、立憲民主党の蓮舫氏は「審議の遅れは首相が国会に来たくないことに起因している」と断じた。

歴代首相は円滑な国会運営のため、野党の出席要求に応じてきた。「国会軽視」と受け取られかねない首相の対応に、自民中堅は「国会に出ないのは首相のわがままだ」と不満を口にした。

【時事通信社】 〔写真説明〕首相官邸に入る高市早苗首相=24日、東京・永田町 〔写真説明〕「副首都」創設法が成立し、日本維新の会の藤田文武共同代表(右から2人目)らにあいさつに訪れた高市早苗首相(中央)=24日、国会内

2026年07月26日 07時01分


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