【シドニー時事】27日付の豪紙オーストラリアンによると、東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員長は、大会を予定通り開催するかどうかの判断まで期間は約3カ月との認識を示した。同委員長はオーストラリア・オリンピック委員会会長も務めており、豪州の選手に対しては五輪開催を前提に引き続き準備するよう呼び掛けた。
IOCのディック・パウンド委員(カナダ)が先に、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、開催可否の判断が5月下旬までに下されると述べた。この発言についてコーツ氏は「反対しない」と指摘した。IOCでは、五輪開催の判断期限を5月とする認識が広がりつつあるとみられる。
コーツ氏は、ジカ熱によって開催が危ぶまれた2016年のリオデジャネイロ五輪などを挙げて、五輪をめぐる不透明な状況に「前例がないわけではない」と説明。豪州にとって重要なのは「日本への入国ができないような地域で選手が練習をしないよう確実にすることだ」と語った。
【時事通信社】
2020年02月27日 20時07分
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