【ロンドン時事】国際体操連盟(FIG)会長で国際オリンピック委員会(IOC)委員を務める渡辺守成氏(61)が3日、時事通信の電話インタビューに応じ、新型コロナウイルスの感染拡大により来年7月23日開幕に決まった東京五輪の延期について、「結果的に来夏しかなかった」と見解を述べた。
複数の国際競技団体(IF)や一部の国内オリンピック委員会(NOC)からは、来春を希望する声が出ていた。しかし各競技で五輪予選が延期になっている現状から、過密日程になる恐れがあった。渡辺氏は「五輪予選を公平にやるとしたら、来春(に入れる)しかない。今年いっぱいは会場がどこも埋まっている。さらに、コロナの収束がいつになるか分からない状況もあり、目いっぱい延ばして夏になったのでは」と語った。
【時事通信社】
〔写真説明〕昨年の体操世界選手権で記者会見する渡辺守成氏=2019年10月3日、ドイツ・シュツットガルト
2020年04月03日 19時16分