【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク株式市場では、優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値からの上げ幅が一時500ドルを超え、取引時間中の最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ再開により景気が下支えされるとの安心感から、金融や小売り関連など幅広い銘柄が買われた。
一方、パウエルFRB議長が金融政策会合後の記者会見で、今後の金利引き下げを急がない姿勢を示したことが失望を誘い、ダウが急落してマイナスに転じる場面もあった。取引終盤にかけ再び買い戻され、終値は260.42ドル高の4万6018.32ドル。利下げペースを巡る先行き不透明感から買いの勢いは続かず、今月11日に付けた終値ベースの最高値にはわずかに届かなかった。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は72.63ポイント安の2万2261.33で引けた。米半導体大手エヌビディアが2.6%安と上値を抑えた。中国政府が国内企業に対し、同社の人工知能(AI)半導体の調達を禁じるとの報道が嫌気された。
外国為替市場では、円相場が一時1ドル=145円台半ばまで1円近く値上がりした。FRBが利下げを再開する一方、日銀は利上げ姿勢を堅持しており、日米の金利差が縮小するとの見方から円買い・ドル売りが進んだ。午後5時現在は146円91銭~147円01銭と、前日同時刻比49銭の円安・ドル高。対ユーロは1ユーロ=173円59~69銭と、16銭の円高・ユーロ安。
【時事通信社】
〔写真説明〕米ニューヨーク証券取引所=ニューヨーク(AFP時事)
2025年09月18日 15時40分