知床岬基地局、計画断念を表明=携帯向け設備、生態系の影響懸念―政府



北海道・知床岬での携帯電話の基地局整備計画について、政府は11日、生態系への影響を懸念する声が出ていることを踏まえ、当初の計画を断念すると正式表明した。同日に地元の斜里町であった非公開の関係者会議の終了後、報道陣に説明した。

計画では、KDDIなど携帯大手4社が知床半島北端の知床岬にアンテナを設置し、電源設備として太陽光パネルなどを約7000平方メートル分の敷地に敷設。今年度中に運用開始するはずだったが、環境保護の観点から町内外から見直しを求める声が相次いでいた。

政府側は会議で、斜里町が見直しを促す声明を発表するなど事業の前提だった地元の合意形成の状況が変わったため、「もともとの計画で工事を進めるのは困難」と説明。計画を中止し、同町内で再度、合意形成される必要があるとした。

2024年10月11日 22時30分

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