
産業用無人機を手掛ける新興企業イームズロボティクス(福島県南相馬市)は9日、ドローンによる物資輸送の実証を行った。同社などによると、鉄道の上を越え、操縦者が目視できない状態で有人地帯を飛行するのは日本初。実証はデロイトトーマツコンサルティング(東京)と共同で実施し、東証グロース上場のドローン製造ACSLが機体提供や操縦で参加。佐川急便やJR東日本なども協力し、安全面の検証などを行った。
実証は南相馬市内の住宅地やJR常磐線の線路を含む東西3.5キロ、南北2.4キロの区域で実施。贈答品の配送や集荷を想定し、拠点を出発したドローンが線路をまたぎグラウンドで荷物を降ろした後、別地点に移動して集荷し拠点に戻った。
〔写真説明〕線路をまたぐ実証で飛行するドローン=9日午後、福島県南相馬市
〔写真説明〕線路をまたぎ飛行するドローン(上空の黒い点)=9日午後、福島県南相馬市(イームズロボティクス提供)
2025年12月09日 19時33分