EU、米グーグルの調査開始=AI巡り競争法違反か



【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は9日、米IT大手グーグルに対し、EU競争法(独占禁止法)違反の疑いで正式調査を開始したと発表した。検索結果に表示する要約など自社の生成AI(人工知能)サービスで、第三者が提供した動画を含むコンテンツを不当に利用している疑いがあるという。

欧州委によると、多くのコンテンツ提供者はグーグルの検索サービスに依存しており、同社によるコンテンツ利用を実質的に拒否できない状況にある。また、グーグル傘下の動画投稿サイト「ユーチューブ」では、投稿者がAI訓練目的でのコンテンツ使用を認める義務を負う一方、報酬は支払われていないと指摘。競合するAI事業者がユーチューブの動画をAIの学習に利用できないことも問題視されている。

〔写真説明〕スマートフォンに表示された米グーグルのロゴと欧州連合(EU)の旗(AFP時事)

2025年12月10日 12時43分


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