
日産自動車は10日、開発中の運転支援技術「プロパイロット」の次世代システムを、小型車から高級車まで幅広い車種に搭載する方針を発表した。英新興企業ウェイブ・テクノロジーズの最先端のAI(人工知能)を使った自動運転技術を採用し、運転手がハンドル操作をせずに走行できる。
2027年度に次世代システムを載せた最初の量産車を国内で発売し、米国など海外市場にも広げる計画だ。販売不振が続く中、車両の魅力を高め、反転攻勢を目指す。
日産とウェイブは同日、次世代システム開発の協業契約を結んだ。記者会見した日産のイバン・エスピノーサ社長は「AIの革新は、自動車業界の想定を超えるスピードだ」と述べ、意義を強調した。ウェイブのアレックス・ケンダル最高経営責任者(CEO)は、日産と組むことで「世界中に自動運転の技術を届けたい」と語った。
〔写真説明〕記者会見する日産自動車のイバン・エスピノーサ社長(左)と、英新興企業ウェイブ・テクノロジーズのアレックス・ケンダルCEO=10日午前、東京都中央区
〔写真説明〕協業契約を結んだ日産自動車のイバン・エスピノーサ社長(左)と、英新興企業ウェイブ・テクノロジーズのアレックス・ケンダル最高経営責任者=10日午前、東京都中央区
2025年12月10日 18時07分