
【北京時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は10日、北京市内で記者会見し、2025年の中国の経済成長率が5.0%になるとの予想を示した。10月公表の世界経済見通しでは4.8%としていたが、米中貿易摩擦の緩和を踏まえて上方修正した。
ゲオルギエワ氏は、中国経済が「大きなショックにもかかわらず、驚くべき回復力を見せている」と評価。26年についても4.2%から4.5%に引き上げた。
ただ、長引く不動産不況に伴う消費の低迷に懸念を表明。中国政府に対し「人々が消費を増やせるよう、社会保障制度を強化すべきだ」と訴えた。また、不動産問題の解決に向け、数年にわたり国内総生産(GDP)の5%を対策に投じるべきだと提言した。
〔写真説明〕10日、北京市内で記者会見する国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事(右から2人目)
2025年12月10日 20時02分