
日銀は24日、10月29、30両日に開いた金融政策決定会合の議事要旨を公表した。会合では、「利上げを行うべきタイミングが近づいているものの、状況をもう少しだけ見極めることが適当だ」などと、政策変更を検討すべき時期が迫っているとの意見が相次いだ。
日銀はその次の12月会合で、政策金利の0.75%程度への引き上げを全員一致で決めた。
10月会合では、政策委員の一人が「企業の積極的な賃金設定行動が維持される見通しを確認できれば政策変更につながる」と言及。景気を刺激も抑制もしない中立金利が現在の政策金利より高いことを踏まえ、「金融緩和の度合いを調整していくことは、長い目で見て安定した経済・物価の実現につながる」との見解もあった。
〔写真説明〕10月30日、東京・日本橋本石町の日銀本店で金融政策決定会合に臨む植田和男総裁(中央)ら
2025年12月24日 23時06分