
サッポロホールディングス(HD)は24日、不動産事業を手掛ける子会社を、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と香港の投資会社PAGによる陣営に売却すると発表した。売却額は4770億円。強みを持つビールなど酒類事業に経営資源を集中し、国内外での成長力を高めるのが狙い。これに伴い来年7月に社名を「サッポロビール」へと変更する。
KKRとPAGの合同会社に、サッポログループの不動産事業を手掛けるサッポロ不動産開発(SRE)の全株式を2026年6月から29年6月にかけて段階的に売却する。合同会社は26年6月時点でSREの議決権の51%を保有する。SREの保有資産の大半はファンド側に移るが、東京・恵比寿の商業施設「恵比寿ガーデンプレイス」の活用方法はサッポロ側の意向も踏まえて決める。
〔写真説明〕サッポロホールディングスのロゴマーク
2025年12月24日 18時15分