報酬、積極的に引き上げ=時田富士通社長「日本は低過ぎる」



富士通の時田隆仁社長はインタビューに応じ、給与水準に関して「競争優位を保つために積極的に見直している」と述べ、今後も引き上げる方針を表明した。賃上げに取り組む理由については、「世界と比べて日本企業、日本人の報酬が低く設定されている」と説明した。

富士通の賃金水準は電機業界の中でも高く、研究開発のリーダー級社員(30歳相当)は月額賃金が42万6600円。業績や成果に応じた賞与などを含めた年収が1000万円に届く可能性もある。ただ、時田氏は「世界で戦うためには適切な対価を支払う必要がある」と指摘。国境を越えた人材獲得競争が激化しており、さらなる賃上げは避けられないとの見方を示した。

富士通は人事・報酬制度の改革に力を入れている。2026年度から新卒一括採用をやめ、仕事内容によって待遇が決まる「ジョブ型」の採用を新卒、中途を問わず通年で行う。その狙いについては、「年功序列でなく、能力の高い人に相応の報酬を最初から支払う。会社にいる時間で報酬が変わることはない」と述べた。

25年度には最長4カ月の有償インターンシップを開始した。学生にどのような会社か見極めてもらい、富士通側も学生をじっくり見て採用を決める。互いのミスマッチを防ぐのが狙いで、時田氏は「双方にメリットがある」と話した。

〔写真説明〕インタビューに応じる富士通の時田隆仁社長=2025年12月、東京都千代田区

2026年01月12日 16時13分


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