
工作機械大手の牧野フライス製作所は30日、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが牧野フライスに対するTOB(株式公開買い付け)の実施を撤回したと発表した。MBKは日本政府の中止勧告を受け入れた。一方、牧野フライスは国内ファンドの日本産業推進機構(NSSK)から買収提案を受け、検討を始めたと発表した。
MBKは、政府から外為法に基づく買収の中止勧告を22日付で受領。勧告は高性能な工作機械や関連情報が軍事転用される恐れがあり、外資系企業の傘下に入れば安全保障上の懸念があることを理由に挙げた。MBKは30日付で政府に対し、中止勧告に従うと通知するとともに、「誠に残念だ」とのコメントを発表した。
牧野フライスは今後、社外取締役で構成する特別委員会でNSSKによる買収提案を受け入れるかどうか検討する。提案は法的拘束力のない「初期的」なもので、同社は「企業価値の最大化に向けて、あらゆる選択肢を検討する」と説明した。
〔写真説明〕牧野フライス製作所のロゴマーク
2026年04月30日 20時36分