
財務省が13日発表した2025年度の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は34兆5218億円の黒字だった。貿易収支が黒字に転換したことで、前年度の30兆315億円から黒字幅が拡大。3年連続で過去最大を更新した。
輸出は前年度比3.3%増の111兆3451億円、輸入は0.8%減の109兆9820億円。輸出入の差額である貿易収支は1兆3631億円の黒字(前年度は3兆309億円の赤字)と、20年度以来5年ぶりに黒字となった。原粗油や石炭などのエネルギー価格の低下で輸入額が引き下げられた一方、半導体等電子部品などの輸出が伸びた。
企業が海外から受け取る配当や利子の収支を示す第1次所得収支の黒字額は2.1%増の42兆2809億円で過去最大だった。
輸送や旅行などのサービス収支は3兆8777億円の赤字。訪日客の増加で旅行収支は6兆5745億円の黒字だったものの、企業の研究開発サービスの支払いの増加などが影響した。
同時に発表した26年3月の経常収支は4兆6815億円の黒字だった。黒字は14カ月連続で、同月としては過去最高。第1次所得収支の黒字額が拡大した。中東情勢の影響は限定的だったとみられる。
〔写真説明〕港にそびえるコンテナクレーン=2025年12月、東京都内(EPA時事)
2026年05月13日 12時25分