
日産自動車は13日、2027年3月期の連結純損益が200億円の黒字に転換する見通しだと発表した。前期は工場閉鎖や大幅な人員削減を含むリストラなどで5330億円の赤字を計上したが、コスト削減が進み、3年ぶりの黒字化を見込む。今後は新型車を相次いで打ち出す計画で、反転攻勢につなげたい考えだ。
ただ、中東情勢の緊迫化で、燃料や資材の価格高騰などが懸念されている。トランプ米政権が発動した高関税も引き続き重荷で、経営再建の行方は不透明感も強い。
売上高は、前期比8.3%増の13兆円、営業利益は約3.4倍の2000億円とした。世界販売台数見通しは、4.7%増の330万台。計画している新型車効果などを踏まえ、国内、中国、北米、欧州の主要市場すべてで販売増を見込んだ。
利益面では、中東情勢の緊迫化による輸出停滞や原材料価格の上昇で、上半期だけで150億円のコスト上昇につながる見通し。一方、リストラの進展を踏まえ、生産や物流、調達などの費用削減効果を織り込んだ。
26年3月期連結決算は、純損益が2年連続の巨額赤字に陥った。売上高は4.9%減の12兆78億円、営業利益は16.9%減の580億円だった。米高関税が営業利益を2860億円押し下げた。リストラに伴う減損損失なども計上した。
〔写真説明〕日産自動車のロゴマーク(EPA時事)
2026年05月13日 19時01分