
銚子丸の石井憲社長は22日までにインタビューに応じ、ロイヤルホールディングス、双日との合弁で展開する米国事業に関し、2027年度末までを試験期間として、4店舗をめどに拡大する方針を明らかにした。米国では板前が握ったすしをセットメニューなどで提供する業態を取り、先行する日本の回転ずしチェーンとの差別化を図る考えだ。
銚子丸は、25年12月に1号店、今年3月に2号店を、いずれも米カリフォルニア州に開店した。西海岸に進出した理由について、石井氏は「観光で来日し、本格的なにぎりずしを経験した人が多いエリアで提供したいと考えた」と述べた。
石井氏は、業績が順調に伸びれば、将来的な現地法人の米証券市場への上場を排除しない考えも示した。一方、1号店出店から半年間の手応えについては「目標の数字にはまだまだ到達していない」との認識を示した。
米国市場では、ゼンショーホールディングスが「持ち帰りずし」事業で、くら寿司は大規模な出店攻勢で、それぞれ先行する。銚子丸は「カウンターで板前がにぎりずしを一貫一貫丁寧にお出しする」という回転ずしでは得られない体験価値などを前面に打ち出していく考え。特色を地道に周知するとともに現地での職人育成も進め、収益拡大を図る。
北米以外への進出に関し「一つずつ検証しながら行う」と述べる一方、欧州は「ヘルシー食、和食のブームがある」と述べ、潜在的な需要があるとの見方を示した。
〔写真説明〕インタビューに応じる銚子丸の石井憲社長=5日、千葉市美浜区
2026年06月22日 16時31分