日系企業に広がる不安=中国で強まるレアアース規制―邦人拘束



【北京時事】中国当局による邦人2人の拘束を受け、中国へ進出した日系企業に不安が広がった。拘束理由の詳細は不明だが、レアアース(希土類)の輸出管理規制に抵触したとの見方が有力。対日輸出規制は今年から大幅に強まっており、同様のケースが再発する可能性もある。

「いずれ起きる恐れはあった」。中国に駐在する日系企業幹部は、懸念が現実化したことに肩をすくめる。

日中関係が悪化した昨年11月以降、中国政府は日本に圧力を加える狙いで、自国が高い生産能力を持つレアアースの対日輸出規制を段階的に強化した。5月の対日輸出量は1月と比べて4割以上減少しており、日系各社は「調達しようと抜け道を探してきた」(関係者)。北京では「いわば見せしめにされた」との声も上がる。

今回の拘束を受け、既に落ち込んでいる日本の対中投資がさらに減少する可能性は高い。日中関係が悪化して以降、中国政府主催のイベントから日系企業が排除されるケースも続出。「撤退に至らずとも、事業縮小が進むのは間違いない」(大手商社)といった声も漏れる。

一方、中国商務省は24日、レアアースを含む軍民両用品目の輸出管理規制を厳格に運用するため、通報制度を強化すると発表した。違反を見つけた場合、当局に通報するよう求める内容で、7月から施行する。

〔写真説明〕中国商務省=北京(EPA時事)

2026年06月24日 20時48分


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